【新宿西口再開発】19年ぶりに訪れて驚いた街の変化と今の風景

 変わり続ける巨大ターミナル新宿駅。
その“今”と“昔”を歩き比べて感じたこと。

 

久しぶりに新宿西口を訪れました。新卒で入社した会社があった場所です。毎日通った街だからこそ、目の前に広がる景色の変化に驚かされました。

20年前の新宿西口は朝の通勤時間のゴチャゴチャ感がハンパありませんでした。独特の雑多さに満ちていました。

 

当時の新宿西口といえば、喫煙所から立ちのぼる煙、ガムがこびりついた地下通路、薄暗い地下道、タクシーの排気ガスの匂いが当たり前の風景でした。朝の通勤時間帯は人であふれ、雑多なエネルギーに満ちていたことを覚えています。

 

何より、迷宮のような地下通路の圧迫感。
「初めての人は絶対迷う」といわれるほど複雑で、正直なところ“便利だけど雑然とした都会”というイメージが強いです。

しかし2025年、久々に訪れた西口は違っていました。
まず、新宿駅西口のロータリー周辺が排気ガス臭くない。
再開発で歩行空間が広がり、ベンチや植栽も整備されて「都市の広場」らしい気持ちよさが生まれていました。かつて車が行き交っていた場所には観光バスの乗降場が整備され、海外からの旅行者が写真を撮る姿も見られました。あの雑多な雰囲気は薄まり、海外観光客が立ち止まって写真を撮っていました。

 

とにかく、街の空気が急ぎ足の大都会から時間がゆっくり進むようになっていました。土曜日ということもあって静かだったのかもしれませんが、今は 広場で休む人、テラス席でコーヒーを飲む人、写真を撮る旅行者 が目立ちます。

 

特に印象的だったのは、かつて“迷いやすい地下世界”だったエリアがバリアフリー化され、照明が明るく、歩きやすくなっていたことでした。

 

かつての新宿西口には、どこか灰色でギラついた都会の空気がありました。忙しさや競争のエネルギーが街全体を包み込んでいたように思います。それが今では、人が立ち止まり、休み、街の景色を楽しむ余白のある空間へと変わっていました。20年前の新宿にあった、どこか「灰色でギラついた都会の空気」が、今はずいぶん柔らかく、開かれた雰囲気に変わっていたのです。

 

もちろん、変わらないものもありますが、ただ、20年前よりちょっと優しくなった。そんなふうに感じました。

20年という年月は、街を大きく変えました。東日本大震災があり、コロナがあり、大きな変化を経てもなお、歩いていると懐かしさがふと顔を出す瞬間がありました。

 


私にとって新宿西口は、かつて「働くために通う街」でした。しかし今は、「少し立ち止まって眺めたくなる街」になっています。再開発が続く新宿は、数年後に訪れればまた違う表情を見せてくれるのでしょう。その変化を見届けるのも楽しみです。