東京・新宿にある「帰還者たちの記憶ミュージアム」を訪れました。旧名称は平和祈念展示資料館で、戦後のシベリア抑留や海外からの引揚げ体験など、帰還者たちの記憶を後世に伝える施設です。
以前は平和祈念展示資料館という名前でしたが、リニューアルしたそうです。
大学時代の恩師が館長を務めており、数年前にあったときに、映画『ラーゲリより愛を込めて』の展示をしているという話をしていたのを思い出し、大学時代ぶりに訪れました。

なかなか見ることができない、本物の「赤紙」。こちらは保管していけないもので、徴兵されたときに現地で赤紙を渡して回収され、燃やして処分されていたので、ほとんど残っていないのだそうです。

実際の帰還者の方々の写真や手記がたくさんあります。氷点下40度を超える過酷な環境のなか、強制労働を強いられた日々、帰国を願いながら仲間同士で支え合って生き抜いた記録…。文字や証言を追うだけで胸が締めつけられるような、生々しい現実が語られています。

さらに、展示の特徴は「悲劇を伝えるだけではない」点。帰還後の人生、再び家族と共に暮らす喜び、地域社会の中で生き直した軌跡など、“その後の物語”も丁寧に紹介されています。
過酷な体験を経ても前向きに生きた人々の姿は、今を生きる私たちに大きな希望や学びを与えてくれます。
戦争を知らない世代が増える今だからこそ、実際に体験した人々の言葉や記録に触れる意義を感じました。新宿駅からアクセスしやすく、入館無料で見学できるため、平和学習や歴史に興味のある方はもちろん、親子で訪れる学びの場としてもおすすめです。
12月に上映される映画『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』の特集もあり、とても充実した時間となりました。
【基本情報】
帰還者たちの記憶ミュージアム(平和祈念展示資料館)
住所:東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル 33階
開館時間:9:30〜17:30(入館は 17:00 まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、及び新宿住友ビル全館休館入館料:無料
電話番号:03-5323-8709